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* 脳ドックのすすめ

現在の高齢化社会では、生活習慣病の基礎疾患(糖尿病、高血圧、高脂血症など)により、 脳血管の動脈硬化などの病気が急増しています。安心して健康な生活を送るために、 予防医療としての『脳ドック』をお勧めします。脳腫瘍、脳梗塞、脳出血などの予防、 超早期発見のために、苦痛のない検査で、数ミリの小さな病変まで発見できるようになってきています。 東邦大学医学部名誉教授で、脳神経外科医のオーソリティである柴田家門医師が担当します。



脳ドックとは…?

『脳ドック』とは、脳組織と頭蓋骨内の脳血管および頚動脈について、MRI装置や、 レントゲン、超音波などを使って、病気の兆候がないか、ミリ単位の細部まで調べて、 予防するための検診です。 まずMRIを用いた検査で、脳腫瘍、脳組織の先天的奇形、脳萎縮の程度、水頭症、脳梗塞、 脳出血などを詳細に調べます。同時にコンピューターにより、脳内および頚動脈の三次元的画像を作成し、 先天的な血管奇形(脳動脈・静脈奇形)、動脈硬化性の病変(狭窄、閉塞がないか)、 くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤や血管性腫瘍などがないかを調べます。 さらに、頚動脈の超音波検査により、とくに総頚動脈(顔面、頭皮に分布する動脈)の分布部を中心にして、 動脈硬化性疾患が発生することが多いので、動脈内壁に生じる石灰化を伴った肥厚性変化を画像として ミリ単位で生じてくる病変を計測することができます。この部分に病変が生じてくる場合には、 頭蓋骨の脳血管にも、動脈硬化性変化が生じてくる確立が極めて高いことが知られており、 脳梗塞に至る可能性が高く、予防的見地からも頚動脈の超音波検査は大切です。 さらに、眼底検査により、網膜血管の動脈硬化性変化の有無を知ることは、早期脳動脈硬化度の指標となります。


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【脳ドック検査項目】

  1. 頭蓋骨・単純XP検査(頭蓋骨の欠損、骨折、腫瘍、病的変形、特殊な骨疾患などを調べる)
  2. 脳MRI検査(脳腫瘍、脳出血、脳梗塞、脳の先天的奇形、脳萎縮、水頭症などを調べる)
  3. 脳MRA検査(脳血管をコンピューターで画像化して、血管奇形、血管性腫瘍、動脈瘤、血管閉塞、狭窄などを調べる)
  4. 頚動脈超音波検査(頚動脈の動脈硬化性変化⇒閉塞、狭窄の程度を調べる)


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1.三次元CTによる脳血管撮影検査(造影剤を使用します)

この検査は、くも膜下出血の一番の原因である未破裂脳動脈瘤の発見に有用です。 脳および頚動脈の三次元画像診断はきわめて精度の高い、血管の病変判定の手段として、 かつ非侵襲的検査として利用されます。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤では、 3_以上の大きさのものはほとんど描出できるので、脳ドックのMRAで病変の疑いのあるときに、 必ず行なう検査です。 点滴で造影剤を使用して、CT検査を行い、コンピューターで脳血管画像を作成します。 この三次元画像により、脳動脈瘤が発見されたときには、治療の選択を決めるために 脳血管撮影検査を計画し、手術的治療か、血管内治療かを決めるのが、一般的です。


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2.早期認知症診断・ブイエスラドを用いたMRI検査

早期アルツハイマー型認知症診断システムであるブイエスラドを使ったMRI検査です。 現在、アルツハイマー型認知症に関しては、治療薬の開発などで、早期発見・早期治療への関心が 高まっていますが、この検査により、健常高齢者との区別が8割以上可能とされています。


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* 「くも膜下出血」の診断について

『突然の激しい頭痛』、『一時、意識がなくなり、悪心、嘔吐』。 しかも、この激しい頭痛が持続的で、1〜2日は続いているときには、 “くも膜下出血”が強く疑われます。直ちに、脳神経外科に相談してください。 当院では、高性能MRIとマルチスライスCTの2種類の画像検査機器を用いて、 随時、突然起こった頭痛の診断を行なっています。偏頭痛の方の相談にもお応えしております。

突然、起こった『激しい頭痛』は『くも膜下出血』を疑って、まずCT検査を行なうことをお勧めします。 頭蓋骨内に起こった出血―くも膜下出血や脳出血はCT検査で、すぐに診断できます。 これが脳出血と判明されたら、次にMRI装置で、脳血管の画像作成を行なうことで、 出血の原因となっている脳血管病変―脳動脈瘤や脳血管奇形が明瞭に診断できます。

※三次元脳血管画像検査で脳血管を実際に見たように、数ミリ単位の未破裂脳動脈瘤まで描出できます。

CTやMRIを用いて、脳動脈の三次元画像を作成し、血管病変、特に破裂動脈瘤はもとより、 直径3ミリ以上の未破裂脳動脈瘤まで描出することができるようになっています。  また、糖尿病や高脂血症の方に高頻度に合併してくる脳血管、頚動脈の動脈硬化性変化による 閉塞・狭窄病変の程度も、三次元CT,MRA画像検査の総合判断により、 高精度に診断できるようになりました。  “偏頭痛”と考えられる頭痛の性質・起こり方・継続時間などから、 高速マルチスライスCT検査やMRA検査を行なうことにより、 詳細な脳血管画像を作成することで、重大な脳血管疾患が発見されることがあります。 偏頭痛でお悩みの方は脳神経外科医にご相談ください。

脳神経外科・柴田 家門


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