おおたかの森病院も8回目の夏を迎えます
つくばエクスプレス開通と時期を同じくして、開院したおおたかの森病院もこの8月で7周年を迎えます。
地域と共に育ち、地域の住民の皆様の健康を守るため、努めて参りましたが、当院もこの夏から大きく生まれ変わりました。
これまでも、柏・流山地区を中心に、救命救急や手術・カテーテルといった急性期医療を行うことで、地域医療に貢献してきました。
毎年、3000件を超える救急搬送に対応し、最近は他県・他市からの搬送要請にも対応しています。また、急性心筋梗塞に対して迅速な心臓カテーテル治療を、
消化管穿孔や消化管出血に対して緊急手術・緊急内視鏡等を行って数多くの命を救ってきました。
医療の細分化が進み、より専門的で高度な医療が求められる中、地域の急性期医療をリードし、いつでも安心してかかることのできる病院に生まれ変わりました。
外科・内科の拡充について医療の専門化・細分化が進む中、より高度な治療が求められ、救命救急の現場においても常に最良な治療の選択が必要とされるようになりました。 心筋梗塞になれば6時間以内にカテーテル治療が必要とされ、消化管出血では緊急内視鏡が必要となります。 都内の大学病院や3次救急指定病院においても、受け入れ不能で不幸な結末を迎え、救急のたらい回しの問題が取り上げられたのは記憶に新しいところです。 地方においてはもっと状況は深刻な状況です。 産婦人科・小児科・外科学会において専門医不足が叫ばれ、医師不足による病院崩壊が進んでいます。 当院ではこの厳しい環境の中、4月から外科常勤医の4名増員がかない、7人体制になりました。また、内科においては、4月から3名、7月には2名を加え、 循環器科を中心に呼吸器科、消化器科等の内科常勤医が10名となり、それぞれの分野で専門的な医療が提供できるようになりました。 整形外科、脳神経外科、泌尿器科等においても専門医を常勤医として配することで、多種多様な急性期医療に対応ができるようになりました。
患者として皆様が病院に求めるもの患者様が、病院に求めるものは何でしょうか? 最近、各地でホテルのような病院やリゾートにきたような医療機関が林立しています。 ホテルのようなエントランスや、景色の見える露天風呂の併設。しかし、患者様はそのようなものを求めているのでしょうか? 我々は否と考えます。患者様は病気を治すために病院を訪れるのだと、そのためには清潔で機能的であることが最も重要だと。 他にどんな疾患を持った人が入ったか判らないお風呂に入ることの恐ろしさを考えると健康な人でも入浴を躊躇するでしょう。 早く元気になって退院して、家のお風呂に入るのが一番、寛ぐのではないでしょうか? また、一刻を争う急変した患者様にとっては、効率よく検査室や手術室に搬送できることが最も重要であり、当院はそこに最も力点をおいて造られ、 また、いつでもどこでも電子カルテを用いて検査結果等の情報を確認して治療を行うことが可能になっています。 そして、清掃業務においても定期清掃や院内巡視を徹底し、4年経ったとは思えないくらいに、清潔保持に努めています。
24時間365日、安心して受診できる環境を有名大学の教授が月に1〜2回外来診察をするといった病院もあります。そういった病院にかかっている多くの患者様が、 急変時にかかりつけの病院に対応してもらえず、当院に搬送されてきました。 残念ながら、心筋梗塞や消化管出血、外傷等は時を選んでくれません。急性期の患者様にとっては、いつでも本来あるべき治療を受けられること、 かかりつけの病院に連絡すれば、必ず対応してくれることが重要で、それこそが安心してかかれる病院の条件だと我々は考えます。 そのためには、内科、外科、整形外科、脳外科といった急変のありうる科の常勤医が、外来・入院を通して、診察することが重要なのです。 普段、外来で診ているから、検査結果を知って薬を処方しているからこそ、急変時には適切な治療ができるのです。 中でも力を入れているのは、循環器科・外科・整形外科で、この地域において最も信頼できる医療体制が整っています。 循環器科においては、24時間365日、循環器の専門医が病院に常駐し、6時間がゴールデンタイムとされる急性心筋梗塞にもすぐに心臓カテーテルで治療が可能な体制があります。 これまでも数多くの心筋梗塞の患者様や、救急車で搬送された時にすでに心臓が止まっていた方が、元気になり、歩いて退院されていきました。 救急車で搬送されても、その病院で治療が行えない場合は、転送されるのですが、心筋梗塞の場合、その時間すら許されないのです。この柏・流山地域において、こういった体制が整っている病院は当院だけなのです。 また、消化器内科・外科の常勤医7名に加え、2名の非常勤の内視鏡専門医が、吐血・下血といった消化管出血に対して治療を行っており、夜間でも緊急内視鏡が可能な体制を構築しています。 また、腸閉塞や、胃穿孔などといった急性腹症や骨折等の緊急手術にも対応できるよう外科医、整形外科医、手術室スタッフが待機しています。
地域医療の充実を
東大病院やがんセンター中央病院での勤務を通して、地域医療の問題点を痛切に感じ、本来、救われるべき命が、
救われていない現状を何とかしなければと、このおおたかの森病院は強い思いで生まれました。
本来、あるべき医療、教科書に出ているような治療、それは当たり前のように思われていますが、
実際はその当たり前と思われている医療を行うことが大変なのです。それが行われていない医療機関が多いのも残念なことに現実なのです。
この地域の皆様が安心してかかれる病院を、また、当院にかかられた患者様やそのご家族が、
ここがあって良かったと思われる病院を目指して医師・看護師をはじめ職員一同努めて参ります。
医療法人誠高会 おおたかの森病院
病院長 松倉 聡