加齢とともに進行する動脈硬化にご用心!~動脈硬化は、こうして予防しましょう~


講師:おおたかの森病院 循環器内科部長 濱嵜 裕司 医師


「人は血管から老いる」と言いますが、20歳を過ぎると動脈硬化は始まります。

動脈硬化を放っておくと・・・

★腰痛と生活習慣の関係

  • 心臓の血管で動脈硬化が起きると
    →狭心症や心筋梗塞を発症
  • 脳の血管で動脈硬化が起きると
    →脳出血(くも膜下出血)や脳梗塞
  • 全身への障害として…閉塞性動脈硬化症

※これら動脈硬化症疾患で死亡する人の割合は全体の約25%、4人に1人にものぼります。

動脈硬化は命に関わる病気に直結します!

動脈硬化を起こしやすい因子

加齢に加え、動脈硬化を進める疾患として高血圧、糖尿病、コレステロールがあります。


◆高血圧
正常血圧[上120/下80以下]の人に比べ、高血圧[上160/下100以上]の人の心血管発症の危険度は、脳卒中で3.2倍、虚血性心疾患で2.0倍といわれています。
高血圧前症[上120-129/下80-84]の人でも脳卒中で1.8倍、虚血性心疾患で1.2倍と決して安心はできません。 また、別の研究結果で心血管の死亡は、血圧(上)20/(下)10mmHgの上昇で2倍ずつ増大するという研究結果も出ています。血圧をコントロールすることは大変重要です。
★高血圧治療ガイドライン2019では、正常血圧は、上120/下80となっており、これ以上は生活習慣の見直しが必要と変更されました。

◆糖尿病
糖尿病の人は糖尿病でない人と比べ脳血管障害・虚血性心疾患ともに約3倍という結果が出ています。

◆コレステロール
中性脂肪も含め、LDLコレステロール(悪玉)と総コレステロールの数値と冠動脈疾患発症リスクは比例して増えることが分かっています。

◆喫煙
喫煙者への害は言うまでもありませんが、受動喫煙でも心筋梗塞や狭心症などの危険性が3割ほど高くなることが分かっています。脳卒中の危険性も高まります。

 

◆肥満
肥満指数(BMI)= 体重 kg ÷(身長 m ×身長 m )
BMI 18.5-25.0=標準、BMI 25.0-30.0=肥満1度
BMI 30.0-35.0=肥満2度、BMI 35.0-40.0=肥満3度

 

◆運動不足
18歳~64歳は、中強度以上の身体活動を1日1時間。汗をかくような運動を週に1時間行うこと。 65歳以上は、強度を問わず1日40分の身体活動を行うこと。

まとめ・・・動脈硬化を進める病気・生活習慣に注意しましょう。

★生活習慣の見直しをお勧めします!

★ご自分の身体の状況を把握しておきましょう!
血圧、体重(BMI)、糖尿病(HbA1c)、コレステロール(LDL,HDL,中性脂肪)